超音波を利用した 視覚障害者用電子式歩行補助具 ス マ ー ト ソ ナ ー 目の不自由な方がひとりで外出されるときに 少しでも安全なために ほりき工房 2021年2月8日更新 |
取扱説明書 |
お知らせ 「オンライン企画 日本ライトハウス展2020」について 2021年3月末まで動画で公開されます。 閲覧方法は、Youtubeで「日ラ展ちゃんねる」を検索してください。32社、約60点の製品が紹介されます。1社15分程度の動画です。 その中に、ほりき工房のスマートソナーの紹介もあります。スマートソナーをつけて壁に近づくとどんな音がするか、遠ざかるとどんな音になるか、横を向くと、下を向くと、上を向くと、など紹介しています。言葉の説明だけではわからないところをわかっていただけると思います。是非ご覧ください。 |
スマートソナーとは: スマートソナーは、簡単に言いますと、コウモリのように超音波の反射音を聞いて前方の様子を感じていただこうというものです。 形は、メガネに超音波発振子1個とマイクロホン2個がついています。それとは別に装置本体と環境音も聞こえるイヤホンがあります。 スマートソナーの仕組みは、メガネの真ん中にある発振子から超音波を発信して、戻ってくる反射音をメガネの左右のツルについているマイクロホンで拾います。マイクロホンの後ろにはパラボラ状の集音器がついています。 戻ってくる反射音も超音波です。超音波は人間には聞こえませんので装置本体の中で人間に聞こえる音(可聴音)に変えてからイヤホンに出力します。 その結果、イヤホンから聞こえる音は可聴音に変換された反射音です。反射音が出ているところに何かがあるわけですから、反射音を聞くとそれがどの辺りにありそうかがわかります。ステレオになっていますので、右か左か前かを感じていただくことができます。建物の中などではいろいろな方向から反射音が返ってきますから複雑な音になります。 工夫がしてありますので、遠いところから返ってくる反射音は高い音、近いところから返ってくる反射音は低い音になります。これは、超音波が出てから返ってくるまでの時間差を利用しています。そのため、聞こえる音の高さで障害物などまでどれくらいの距離があるかを感じていただけます。 ただし、スマートソナーがお役に立つためには慣れていただく必要があります。すぐ前に壁があるとか、車のような大きなものがあるくらいは慣れなくてもわかりますが、もっと小さいもの、細いものは慣れないとわかりません。はやく慣れていただくためには、「こんな音が聞こえるところには何があるのか」とか「こんなところではどんな音がするのか」と、手で触れてみたり、目の見える人に聞いたりして経験を積んでいただくのが一番のようです。 スマートソナーの難点は、慣れていただかなくてはならないことのほかに、騒音の大きいところでは使えません。スマートソナーの音が聞こえなくなるからですが、逆に、建物の中などではスマートソナーから断続的な音が続きますからちょっとうるさいです。それから、装置本体は手のひらぐらいの大きさがありますので、胸のポケットには入りません。発振子やイヤホンがついているメガネとイヤホンを装置本体とコードでつながなくてはなりませんからちょっと面倒です。 なお、イヤホンは、環境音も聞こえる耳かけタイプを使っていますが、特別なものではありませんので、お好きなイヤホンがあれば、ほとんどどれでも使っていただけます。 ご注意: スマートソナーは安全を保障するものではありません。障害物を判定して警告を発するものでもありません。反射音を聞いて状況をご自分で察知していただくものです。難聴の方など耳の機能が衰えている方は使えません。 足元は白杖で確認してください。スマートソナーは、白杖の歩行訓練を受けられた方に使っていただくことを前提にしています。 価格: 価格:275,000円(本体価格250,000円) ご購入またはお試しをご希望の方はほりき工房にご連絡ください。 電話 0852−33−7199 メール horiki@enjoy.ne.jp お試し期間: 人間の聴覚にはいろいろな違いがありますので、難聴だけでなく反射音が左右のどちらから返って来てるかわからない方もいます。そのため、お試し期間を設けています。お支払いは、スマートソナーを受け取られてから2週間以内にお願いしていますが、それまでに返品された場合はお支払いをしていただく必要はありません。 お試し期間は2週間までです。返品は2週間以内にお願いします。 カタログ
ごあいさつ: ほりき工房は、元サラリーマンの堀木義信が経営する小さな個人企業です。上記の方々の協力・支援を得て超音波を使った歩行補助具・スマートソナーの開発・製造・販売をしています。 上記のNPO法人エス・アイ・エヌの久保正道さんは全盲です。スマートソナーのアイディアを出してもらって、できてきた試作品の評価をしてもらっています。 販売では日本ライトハウス情報文化センターのご協力・ご支援もいただいています。 上記にはありませんが、スマートソナーのアイディアを電子装置として具体化し製作してくださっている方が、名古屋で電子工房エムビーラボを経営されている西川克巳さんです。 このようなご協力・ご支援を得てスマートソナーができていますが、目の見えない方にとって本当に役に立つ装置をつくり出すことの難しさを痛感しています。これからも、より良いスマートソナーを目指して地道に進めていきたいと思いますので、多くの方にお試ししていただいて、ご意見を聞かせていただければ幸いです。 |
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